香川県に所用があり、9月20、21日に開催される小田さんのコンサート会場となる「あなぶきアリーナ香川」の下見を敢行しましたので感じた事を述べさせていただきます。


来場者にとっては夢を壊すハナシや、施設管理者にとっては耳の痛い事も述べさせていただきます。

それらは小田さんのコンサート開催日までに安全安心に、より良い施設になるための記述としてご理解いただければ幸いです。

いいこと


①〇〇と畳は新しい方が良い…とはよく言ったもので、新築の香りがします。


②地図で見るより現地でとても便利な場所である事を実感しました。

手前はクルーズ船SCENIC ECLIPSEⅡ(シーニック・エクリプスⅡ)です。



9月17日には飛鳥IIが接岸されます。数日違い…残念です。


③海側の景色が素晴らしい!


④出入り口が南北2か所にあり、退場時、2方向から退出可能。これはとても大切な事です。

正面裏側(海側)の出入口


⑤音漏れ可能。主催者の方から叱られるかもしれませんが、構造上、筒抜け!出雲アリーナにも匹敵するくらいです。

外からスタンド席が丸見え!当日はカーテンが引かれるでしょうが…。


⑥センター天井吊り下げ4面ディスプレイが見やすい。バスケットボール会場特有の設備なのでスタンド席用でアリーナからは見えにくいですが…。当日はアリーナ席からも見えるよ〜に斜め下に向けはるのでしょうか?

スタンド席からはバッチリよく見えます。


アリーナから見上げると…。
真下では…

⚠️危険な箇所


①スタンド横通路に柵が無い

この写真をご覧ください。


スタンド席2列目の後ろに柵がなく通行人が足を踏み外して転落する恐れあり!

場内が明るい時ならまだしも、公演時の薄暗い時、途中でトイレに行かれる方にとっては恐怖です。

通路下に座られている方も、いつ、何時、通路の人が後ろから転落してくるか…ハラハラヒヤヒヤ…落ち着いて小田さんの歌を楽しめません。

小田さんのコンサートの場合、ご当地紀行の間にトイレへ向かって小走りに走っていく人や、エンドロールの途中にドドドっと出口へ突進していく集団がいはります。この通路でそれをすると大惨事になります。

ほんの一部だけ柵がある箇所はありますが、ほとんど有りません。

数少ない柵は鉄枠だけでガラスは、はめられていません。頭を蹴飛ばされそうです。


②スタンド階段に手すりが無い

付き人は、この階段をおりる事にちゅうちょしました。


のぼるときも、どこかにつかまらないと不安で…。

特に、薄暗い時、片手にバッグ、もう片方に購入したツアーグッズを抱え、この階段をのぼれと言われても、足がすくみます。フラついても、とっさに掴(つか)むモノがありません。なすすべくもなく転倒していくしかありません。 


③鉄柵の角

丸みを帯びていないため、膝(ひじ)でも当たれば痛いです。


こう言った危険な箇所が設計段階でチェックされなかったのでしょうか?さらに申せば、完成引き渡し段階で、誰もその危険性を指摘した人がいらっしゃらなかったのでしょうか?

すでに開催されたサザンオールスターズやMISIAさんのコンサートで事故は起こらなかったのでしょうか?

小田さんのファン層はそれらのアーティストよりも年齢層が高いので、より注意が必要です。9月の開催まで3か月あります。それまでに安全、安心の会場にしていただきたい…というのが付き人の切なる願いです。

施設の安全性欠如による重大事故を誘発する危険性が非常に高いです。今なら間に合います。文句言いのジジイのたわ言…と看過せずに真剣に取り組んでいただきたいです。

事故が起こってからでは遅いです。

見にくい表示


席番表示の貼付場所

席番が背もたれの内側に表示されています。後ろから来た時、すでに着席されている時、全く席番が見えましぇ〜ん。

当日は背もたれ背面に別途、席番シールを貼っていただきたいです。


 

後ろから見れば、何番の席か全く分かりません。
アリーナフロアへおりる階段の表示

遠くからでも「アリーナフロア階段」はここです…とわかる表示をお願いします。


女子トイレの出口表示

入口と出口を別にして一方通行にするアイデアは良いのですが、「出口」の表示が小さく逆行する人が多数出そうです。床面に侵入禁止のマークの表示等、もっと視覚的なアピールが必要です。このままでは係員を1人配置しなければなりません。


位置がおかしいカップ・ボトルホルダー

足元にカップ・バトルホルダーが付いてます。これって、どうやって使うのでしょう?

こんな場所に飲みさしのコップを置くことは出来ないし、ボトルも足元に荷物を置けば取りづらくなります。


他会場のカップ・ボトルホルダーは隣席との間の肘掛けについてますよね。

沖縄サントリーアリーナの例


付き人が妄想するに…限られた面積で席数を増やしたいために、肘掛けを無くし…けど、他会場みたいにカップ・ボトルホルダーも欲しい…という事で唯一、空きスペースの足元に設置したのでは?いっそ無いほうがスッキリします。荷物を置いて破損するのがオチでしょう。


座席が小さい

限られたスペースでの座席数増やしの影響が座席の大きさにも表れています。


メジャーを持参しなかったのでやむなくA4(たて29.7cm、よこ21cm)のパンフレットを置いてみました。

ご自宅でA4の紙をお尻に敷いてみてください。どれだけ小さいか…。しかも背もたれ、座面…共に内側に湾曲しており、それなりの体格の方なら浮き上がってしまいます。しかも隣席の方と肌がピッタリと引っ付いて…どころか、めり込んでしまいます。

ケンカにならなければ良いのですが…。

他会場と座席数で競うのではなく、座り心地をウリにしていただきたかったです。

何人収容できるか?…ではなく、来場された観客全員に、いかにして心地良い時間を過ごしていただけるかを設計段階で考えていただきたかったです。

車椅子への配慮


エレベーターの台数がエントランス側左右2台と少ないです。



音響について


スポーツイベントが主で音楽イベントは余り考慮されてないよ〜に感じました。建物の構造自体、トランペットのカップミュートみたいな形で円形の筒にお椀をかぶせたよ〜な感じ…と言えばご理解いただけるでしょう。しかもその筒はお椀に密着しておらず、寸足らず。…なので音は筒の上を越えてお椀の端へと流れていってしまいます。これでは音がコントロール出来ません。お互い逃げて行ってしまいスカスカになる…という表現が適切かも知れません。PAの木村さんの腕の見せ所です。

観客席最後列の後ろは壁ではなくオープンです。


出雲ドームもこんなカンジでしたよね。


トイレについて


当ブログの最大の特徴…トイレのレポです。

「上質のコンサート会場はトイレがキレイ」という付き人の持論通り、あなぶきアリーナ香川のトイレは用を足すのが、はばかれるくらい清潔感あふれるトイレでした。

 

ただ、この会場も他会場と同様にトイレの数が少ないです。メインアリーナに2か所、サブアリーナに1か所しかありません。設計者のトイレ軽視は最新の建造物でも受け継がれているのです。設計者の方々はほとんどトイレに行かないのでしょうか?←知らんがな!

男子トイレ


女性トイレ

入口と出口の区分けが不明瞭。もっと一方通行を矢印でアピールすべきです。

個室ならまだしも男性小便器横にオムツ替え台が設置されているのは初めて見ました。男性育児参加促進の意味でもステキな事です。



モチロン温水、暖房便座です。


子供用手洗いも設置されています。 

付き人の意見


ただ単に現地写真を撮影するだけでなく、生命、身体に危険を及ぼす箇所に警鐘を鳴らして設備管理者に改善を促すと共に、来場者への注意喚起をおこないました。コンサート開催日までに改善されていれば良いのですが、期待薄…でしょう。ならば、我々、来場者側で対応するしかありません。手荷物は少なく、歩行に不安があれば杖の使用。暗い時には移動しない。不安であれば係員に付き添ってもらう。

せっかく楽しみにしていた小田さんのコンサートで怪我なんかしてはいけません。当ブログで事前に危険な場所を把握しておき、時間に余裕を持って慎重な行動をするよ〜に心がけましょう。

現地写真集


雑多な映像をアップしておきます。

現地の様子が少しでも分かっていただければ幸いです。

JR高松駅


駅の外観
シンボルタワー1階部分


バスターミナル


ショッピングビル高松ORNE


JRホテルクレメント高松


満開のバラ園


クルーズ船がチラッと…


バラ園の向こうにあなぶきアリーナ香川が見えます。


可愛いベンチ



あなぶきアリーナ香川


VIP観覧室と観覧席


立見は販売されるのでしょうか?もたれ掛かる手すりがないので、疲労間違いなし!


正面入口を内側のうえから撮影。窓の外に見える向かい側の建物はサブアリーナのメインゲートです。


ガラスの部屋はVIPエリアです。


正直、落下しないか…怖いです。


見切り席。


いたる所にSONYの55インチモニターが吊り下げられてました。場内のバスケットボールの試合が外でも観戦できるよ〜になっているんでしょう。


スタンド最上段への階段。
スタンド最前列の柵はさすがにガラスがはめられていました。
ケーブル処理例。けつまずかないよ〜に!


メインアリーナで開催されていた「香川×岡山 つながる食の大博覧会」で、美味しいモノをたくさんいただきました。



会場周辺でもイベントが開催され、設立当初から言われていたコンサート以外の時の「にぎわいの拠点」としての役割を充分に果たされている事に好感を覚えました。