追分日出子さん箸「空と風と時と 小田和正の世界」を拝読後、久々にYassさん(鈴木康博さん)のライブLIVE2024~十里の九里・シーズンⅡ~@大阪 、Soap opera classics-Umeda-公演に参戦しました。


ネタバレ満載なのでお嫌いな方は今回スルー願います。


ちなみにこの会場は2020年2月にこのライブハウスでコロナのクラスターが起こった時、店名が公表され一躍全国的に有名になった場所でもあります。

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ライブのあらまし


15時30分の開演時間キッチリにYassさんがステージの下手(舞台に向かって左側)からご登場。

いつものよ~にギターのチューニングをしながらMC。

前半はソロになってからの曲とオフコース時代のYassさんが作られた楽曲をギター一本、ときおりブルースハープ(ハーモニカ)を吹きながら演奏されました。

オフコースの曲は…

〇.のがすなチャンスを

〇.雨よ激しく

〇.ロンド

〇.潮の香り(エレピの録音にあわせて)

〇.一億の夜を超えて

〇.いくつもの星の下で

でももう花はいらない(アンコール曲)

MCは評伝P570に記載されているのとほぼ同じ内容でしたがそれ以外に「ロンド」がその当時、オフコースのライブで一度も歌われなかった理由を説明されていました。

当時、オフコースのグループ内で変な取り決め、思い込みが有り「ヒット曲はライブで歌っているものの中からヒットするものでありドラマの主題歌(注)で先にヒットしちゃいけなかったわけです(笑)」

注:「ロンド」は1977年11月から放映された日本テレビ系「ひまわりの家」主題歌

ワンドリンク600円は別途支払です。アテが無いので持って帰りました🍺


小田さんの評伝読後の状態でYassさんのライブを拝見した感想


1.評伝P61に書かれてあるヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト仙台区予選で地主さんと共に「どこが悪かったのか?」と審査員に詰め寄ったステージ上のYassさんに心の中で最高の敬意を表しました。あの誤審を正すことが無ければ歴史が大きく変わっていたことでしょう。

2.小田も僕も各地の市民会館をたくさん回り数多くのお客さんに演奏を聴いていただく事で満足していたが若いもんやスタッフが(日本)武道館でやりましょう!…という意見に押されそれに伴い大きな音が出るエレキに持ち替えアンプ等の設備も大掛かりになり演奏スタイルも騒がしいものになっていった。その最たるものが「愛を止めないで」…このオハナシも評伝P570に書かれてある通りでYassさんが静かなオフコースをなくしてしまった!…とあらぬ疑いをかけられてしまいました😅


ファン層が当初の物静かなオフコースが好きなファンとロック調の演奏を好むものと2つに分かれていきました。オフコースサウンドのロック化がますますエスカレートしていき、果てはPAの木村史郎さんがその変化についていけずオフコースから離れていき内部崩壊が加速していきました。歴史に「もし」は禁句でしょうが当初のオフコースサウンドを継承していってたら、今日のステージは小田さんとYassさんお2人の演奏になっていたのでは?…と妄想しながらアンコール曲の「でももう花はいらない」を聴いていました。


3.今回の評伝で明るみになった小田さんのお母さんへの思い…それは心の奥底に秘めたものとなって書かれています。今回「ロンド」を拝聴しながらYassさんのお母さんへの思いは歌詞の題材にするくらい公言できるレベルじゃないかな?と思いました。お2人のそこのところはビミョーに異なっていますね。

    ロンド

      作詞:鈴木康博

いそがしさに身をまかせて

母の日さえ とうに忘れてた

幼いころのわたしを

なつかしむ 気持ちがわかる



あなたの人生には いつも

わたしがいるのに

新しい年をむかえるたび

はなれてゆく



母はいつまでも

子供に追いつけない



陽ざしが部屋の奥まで

さしこむころまでに 会えるだろうか

今こうして生きてることさえ

あなたの望んだ道じゃない

ようやく人の世が

見える年ごろになり

いま もうたちどまっていては

ひとときが おしい



あなたの人生は いつも

待つことばかり

それでも なぐさめのことばは

いらないだろう

母はいつまでも

子供に追いつけない

4.Yassさんの観客は男性が非常に多いです。Yassさんの人生に共感する方が多いのでしょう。付き人も小田さんよりはYassさんが歩まれている状況が似通っていますのでYassさんを身近に感じます。小田さんの歌詞はチョッと世界が異なる非現実的、「理想の世界」ってな感じで、それはそれで良いのですが…。当時のレコード会社東芝は小田さんを中心に考えてオフコースを売出しヒット曲も出ました。そういった時代だったのでしょう。高齢者が激増している今ならどうでしょうか?高齢者を奮い立たせる楽曲を作り歌われているYassさん…80歳どころか90.100歳まで歌い続けていただきたいものです。

5.途中15分の休憩を挟みながらもずっと立ったまま熱唱され、おしゃべりをしての2時間半。強靭な体力と集中力!タオルをそのまま正面から顔に当ててから拭われる…小田さんの動作と全く同じです。なんだかんだ言いながらお2人が似ているとこはたしかなことです。評伝P574では2人はYassさんの脱退後、全く会っていない…と書かれていますが付き人はそれを真に受けてはいません。案外2人は時折ゴルフや立ち食いそばパーティなとして仲良しだったりして…。ファンの方なら誰しもそう思いたい…ですよね。事実は小説より奇なりです。そんな妄想をしながら会場をあとにしました。

あ~楽しかった!


蛇足その1


まだまだ感染症対策で予断を許さない状況のため終演後のふれあいタイムは見送りとのことでした。

いつかはまたYassさんとご一緒に写真撮影できる日を楽しみにしています。


蛇足その2


評伝P600…「…その鈴木さんに、お話を少しだが伺えたことは本当にうれしかった。」と追分さんはあとがきに記(しる)されてます。

次回はたくさんたくさん伺っていただきYassさんの評伝を出版いただきたいものです。それでこそ2人のオフコースは平等になるわけです。小田さんより波乱万丈の人生…題名は「男80Yassの道 鈴木康博の世界」とでもしませんか?世の男性方の共感を呼ぶベストセラーに!追分さん!期待しております。