今回もしぶとく鈴木康博さんの話題を取り上げます。

今年の10月13日に発売されたYassさんのニューアルバム「十里の九里」を取り上げます。

元々、Yassさんは男性ファンが多く、今回のアルバムも特に世の中高年の男性に聴いて欲しい曲ばかり入っています。

モチロン女性の方もシブい男心を感じ取っていただけるのに良いアルバムです。

ご本人のお言葉を引用させていただきます。

十里の道も九里が半ば。

人生という長い道のり、ここからまだまだ色々なことが起こるだろう、ここまでが半分だと思って、この先を歩いて行こうと思います。

アルバムを振り返ると、「十里の九里」「元気であれば」「この先の道」「一歩」「いいことあるさ」と繋がりました。

ご本人によるライナーノーツも引用させていただきます。

1曲目♪幸せまでもうちょっと

オリンピックがありました。スポーツなどの勝負事を見ていると、結果が出ることの残酷さを感じたりもします。そこだ、もうちょっと、幸せつかみ取れ、と応援したくなります。

詞を書いてるうちに、これって節目節目での応援歌だなと思いました。

2曲目♪映画

最近、新しい想い出より古い想い出の方が鮮やかに蘇るのです。学校を卒業して、歩き始めた音楽という新しい道。同じような夢を持った輩がそこには沢山居ました。色んなヤツがいたんです。

3曲目♪昔からさ

コロナの影響で先ずライブができなくなりました。改めて自分の活動が沢山の人の力のお陰でやれてきたんだと実感しています。今まで一緒にやってきた人達と、この状況下でもライブができる道を何とかこじ開けて、続けていかなくてはと思っています。

4曲目♪だから歩け歩け

何が起ころうとも、十里の九里の道、迷い越えて、日々を生きて、歩け歩け!!

5曲目♪2050

これからは変わるよ!ってよく聞きます。確かにAI、ロボット等の能力が高くなればスピードが上がる分野はあると予想はできる。でもそれで社会がどう変わるかは予測不可能だ。ずっと「未来は明るい!」って想像したいものだ。

6曲目♪男のバラード

同じ世代の人達、高齢と言われる人が沢山いる。それぞれの沢山な人生がある。

それぞれのバラードがあるはずだ。

7曲目♪現実ってヤツは

去年の自粛期間が始まった頃、「曲ができたので詞を付けてもらえませんか、試しにです、時間は問いません。遊びで!」と、お付き合いさせて頂いている林家木久蔵師匠にお願いしました。師匠にとっては初めての挑戦です。夏になるかなと思っていたら3週間ほどで完成。「作詞って難しいですね」などと言いながら第一作がこのままで出来上がってきました。驚きです。素晴らしいです。頼りになるって思いました。今の状況、現実の歌です。

8曲目♪ふたり

一曲だけでは?と思い、師匠にもう一曲お願いしました。まさにラブソングです。

9曲目♪対(ペアー)

ライブで皆んなで遊べる歌、と思って作りました。上下、右左…と指さしなどちょっと体を動かしながら一緒に歌って(と言ってもまだマスクしながらかな?)楽しめたらな、という歌です。歌詞に深い意味は意図していません。

10曲目♪世代間格差

物の見方感じ方が、時代によって、或いは世代間で格差があると、この頃感じます。

今の自分の価値観で世の中が動いて欲しいと願いはするが、それを押しつけてしまうと、若い世代は反発してくるんだろうなと思います。時代遅れとは言われたくないけど、どうしようもない違和感はあります。

11曲目♪花を愛でるように

最近、新しい想い出より古い想い出の方が鮮やかに蘇るのです!!

12曲目♪今夜もカンパイ

SBSラジオ(土)18時から放送中の「となりの常連さん」のテーマソングとして流れています。パーソナリティーの洋輔さんから依頼がありました。洋輔さんは木久蔵師匠からの紹介です。「現実ってヤツは」の師匠の作詞の出来映えを聞いて、じゃあ番組のテーマソングもお願い…という流れでした。この曲もとても作詞を始めたばかりとは思えない出来映えです。ボーナストラックとしてアルバムに入れました。

付き人の感想

察するに、いつものよ~にYassさんおひとりで多重録音で作られたんでしょう・・・手作り感満載でYassさんワールド全開です。

非常にマメですね~。部屋に閉じこもって黙々とアルバム制作に取り組まれている姿が目に浮かぶようです。

アルバムの中で付き人の興味を引いたのが

6曲目の男のバラードです。

開き直って生きて行こうぜ!って歌です。

身近に感じる歌詞ですね。



男のバラード

作詞:鈴木康博

いつの間にか 重なり合った

シャツやズボンを見てると

今はもう役に 立たないものも

好みも変わるし 流行りも変わる

まして目立たないものは

外されてゆく

忘れられてゆく

自分だけは 大丈夫だよと

斜めに構えていると

人の世の 断捨離という

寂しい現実が 目の前に

あゝそれでも 飲み込んで 生きてゆく

ひとりひとり 誰も大切な命

かけがえのない命

いじけてゆくよ 巷のこと

あれこれ追いかけてると

もう生きる軸を 変えてもいいじゃない

自分らしさ 見つめて 思いにまかせて

残された時間すべて 

誰に惑わされる こともなく

あゝ誰でも 自由に 生きていい

ひとりひとり 誰も大切な命

かけがえのない命

時代から 求められてゆく

ことなんて もう何もないのさ

そう老いてこそ 我がままに心

掻き立てるのさ

あゝ誰でも 自由に 生きていい

ひとりひとり 誰も大切な命

かけがえのない命

あゝこんなに 沢山の人が生きている

それぞれの 夢乗せて時は流れる

老いゆく 時代の中で

男のバラード



11曲目の「花を愛でるように」は、昔の失恋を思い出したジジイのうたでしょうが、オフコースのファンが聴かれたら小田さんへの歌やがな!ときっと思われるでしょう。

花を愛でるように

作詞:鈴木康博

街の騒めきなんて 耳を塞がなくても

君の思い出たどれば 聞こえなくなる

心の片隅の かすかな灯が

今日とあの日を つなぐように またたくよ

試していたよね 信じ合えてても

愛を言葉にして 伝え合おうねって

幸せの道 終わるはずなかったのに

時の流れよすべてを 洗い流してほしい

僕は君の愛に 答えられなかった

若い夢に向かう 熱い想いだけの

もどかしい心を いつも包んで いてくれた

あの時 微笑んだ あの時触れ合った

あんなわずかな 瞬間のことが

時を超え今 この胸を揺らしている

街を渡る嵐は 先を急かすように

新しい季節へ 僕らの背中を 押してゆく

あの時 微笑んだ あの時触れ合った

あんなわずかな 瞬間のことが

時を超え今 この胸を揺らしている

美しいままでいて あの日の思い出

季節が変わろうと どんな嵐が吹こうと

花を愛でるように 思い出しているから



意味深な言葉がオフコースのファンの方々の脳裏を駆け巡り感慨にふけられることでしょう。

僕は君の愛に答えられなかった

若い夢に向かう 熱い想いだけの・・・。

Yassさんのオフコース脱退の頃の情景を妄想するに充分な歌詞です。

Yassさんもオフオースを無意識に引きずっている・・・

結局「オフコース」って一体何だったんでしょう?

永遠に答えが見つからない質問・・・かも知れません。

年老いてこそ語られるYassさんの世界感。

親近感が湧く等身大のYassさん。歌詞の一言一句に「そやそや!」「あるある!」です。

等身大とは言え実際に並ぶと・・・

 

おまけ

阿部アナの熱唱にも注目っ!