永岡宏紹さん追悼妄想小説
 
広島グリーンアリーナの奇跡
 
それは劇的な始まりだった。
 
いつものように明治安田生命のCMソングが一通り流れたあと…
 
暗転…
 
そして小田さんの声が場内に…
 
「昨年、ボクは大切な仲間を見送ることになりました。永岡宏紹君です。今日は永岡君の追悼コンサートとして演奏したいと思います。生前から永岡君は暗い雰囲気が大嫌いでした。このコンサートは彼のためにも明るく、そして楽しくやっていきたいと思います。」
 
小田さんの前説が終わるや否や栗尾さんのピアノのイントロ、そして万作さんのドラムが加わり、稲ピーと有賀さんのベースが場内に響きわたったと同時に場内が明るくなった。曲はもちろん♪the flag
 
今回の小田さんのツアーで、ここ「広島グリーンアリーナ」の初日公演だけが永岡宏紹さんの追悼コンサートとなった。
 
スクリーンには在りし日の永岡さんの映像が映し出され舞台袖には永岡さんが生前に着られていた黒いスタッフTシャツとインカムがスポットライトを浴びて飾られていた。
 
場内は、異様な雰囲気となった。あちこちですすり泣きの声が漏れていた。
 
後日、小田さんはこう打ち明けた。
 
「このツアーを決める時、広島は絶対外せないと決めていたんだ。永岡君のふるさとだからねえ。本当はこの近くにある広島市文化交流会館でやりたかったんだ。あそこは昔、永岡君と縁がある場所なんだ。収容人数の関係で、ここになってしまったんだけど、なんか申し訳ない事したなあ…」
 
♪あの時掲げた 僕らの旗だけが 今も揺れている 時の風の中で…♪
 
その時、観客の誰もが気付いた。小田さんはもちろん、クリスマスの約束の時と違って金原さんも、万作さんも泣いていない。吹っ切れたように、むしろ微笑んでいるかのようだった。それは永岡さんの追悼コンサートにふさわしい幕開けとなった。
the flag♪が終わった。割れんばかりの拍手、拍手、拍手…。
 
その時、舞台袖の永岡さんのTシャツがどこからともなく吹いた風で一瞬ゆらいだ。
 
誰もが思った。
 
「あ、永岡さん、来てるんだ!」
 
お・し・ま・い

TBSさま 映像の無断使用をお許しください<m(__)m>
読者からのコメント
門区言三さん:故人の追悼に妄想小説なんてもってのほか!この罰当たりめ!
涙腺弱菜さん:会場の様子が目に浮かぶようです。思わず涙が…。
重箱角突さん:作者は何を訴えたいのかわからない。最後の終わり方も中途半端。もっと勉強しなさい。
太鼓持餅さん:時の風の中でTシャツがはためいた・・・。作者の奥深い想いが感じられる。
次回は1月23日に開始される飛行機の予約に際しての注意事項を述べたいと思います。有益情報満載です。乞うご期待!